STYLE promotion ~色彩総合プロデュース「スタイル プロモーション」~

■イベントレポート「かごしま芋焼酎コミュニティナイト」2015.11.13

05 かごしま芋焼酎コミュニティナイト2015.1113 トップ画像00【イベントレポート】・・・・・・・・・・

「かごしま芋焼酎コミュニティナイト」
2015.11

(Writer 山内亮治)

 

原宿・芋焼酎イベント、1周年の待望企画

2015年最後の「かごしま芋焼酎コミュニティナイト」(会場:原宿「IKI-BA/粋場」)は、主催者yukikoが以前から温めていた鹿児島芋焼酎と肉料理のコラボ企画だった。

イベントが開催された11月中旬は、焼酎の仕込みの繁忙期だが、長島研醸有限会社・小鹿酒造株式会社・有限会社佐多宗二商店の3蔵がテーマに合った選りすぐりの銘柄を持って鹿児島より参加してくれた。今回は日本ハム株式会社協賛により、豚肉「麦小町」(鹿児島県産)、鶏肉「桜姫」(青森県産)のブランド銘柄が登場。焼酎に合う料理提案として、豚肉は角煮、鶏肉は生姜焼きで参加者に振る舞われた。

鹿児島県の食文化に欠かせない“黒糖”を使用して煮込んだ豚の角煮は、肉に照りが出て、箸を入れるとほろりとほどける柔らかさ。コラーゲンがたっぷりで、女性参加者には大人気の一品だった。脂の美味しさをしっかり感じる肉料理と芋焼酎の組合せについて、女性参加者に伺ってみたところ「口の中の脂っぽさを芋焼酎が上手く消してくれて、料理がどんどん食べられる」「脂が口の中に残らないため、普段以上に肉料理を食べられて“満足感”がある」と感想を語ってくれた。

参加者が笑顔で芋焼酎と肉料理を楽しむ姿に、日本ハム株式会社の小田浩二氏は、「芋焼酎と肉料理が合わないわけがないと思っていたが、参加者の良い反応を実際に見ることができてメーカーとしても嬉しい」と納得の様子だった。

この日のイベントでは、肉料理以外にも“蔵元応援団”の参加者・鍛冶未来(かじみき)氏より、芋焼酎をさらに美味しく味わうためのおつまみの紹介があった。お洒落でありながら簡単に作れるおつまみのレシピが配られるなど、参加者からもイベントと芋焼酎を盛り上げる仕掛けが用意されていた。今までになかった参加者側からの盛り上げは、イベント自体が新たなステージに入ったと感じさせる印象的な一場面だった。

 

「國酒・本格焼酎」イベントの発展

今回の「かごしま芋焼酎コミュニティナイト」は、昨年のキックオフイベントからちょうど1年を迎えた節目となるイベントでもあった。

主催者yukikoから、11月1日の「本格焼酎の日」を皮切りに、ファッション誌『DRESS』(株式会社gift発行)の読者コミュニティとして、全国の焼酎ファンが集う「DRESS焼酎部」発足のニュースが発表された。その「DRESS焼酎部」の全国部長に焼酎スタイリストとして活動するyukikoが着任し、焼酎部部員とともに「国民文化祭」「本格焼酎の日」の様子を取材するため、現地鹿児島に行った報告も兼ねた。

今後は、東京の蔵元応援団の皆さんが、原宿「かごしま芋焼酎コミュニティイベント」とファッション誌「DRESS焼酎部」(女性限定)の2本軸で「國酒・本格焼酎」を全国発信できることになる。蔵元への応援を一層パワーアップさせる発表に、会場はどっと沸いた。

肉料理と芋焼酎のマリアージュを存分に楽しんだ今回の「かごしま芋焼酎コミュニティナイト」は、2年目に向けて嬉しいニュースと共に最高のスタートを切った。

 

「芋焼酎だからこそ」の魅力

肉料理と鹿児島芋焼酎の組合せにおいて、蔵元たちは自身の銘柄にどんな考えを持っていたのか。ここで紹介したい。

「黒島美人」「島娘」を準備した長島研醸有限会社 杉本真輝(すぎもと まさき)氏は、イベントで紹介された肉料理との合わせ方について、次のように説明をしてくれた。「黒島美人」は銘柄の名前にもあるとおり「米黒麹」で製造した芋焼酎で、黒麹特有のクセがありながらも深いコクのある味わいが特徴だ。味に深みがあるため、合わせる料理はより脂分の強い豚肉がおすすめとのことだった。

「島娘」は、長島研醸有限会社がある長島地区の島内限定のレアな銘柄だ。芋焼酎は原材料に米麹が使用されるのが一般的だが、この島娘は「麦白麹」という麦の麹で作られた焼酎と米麹で作られた焼酎がブレンドされて作られている。そのため、どこか麦のフレーバーも感じ、すっきり飲めるように仕上がっている。「軽快さのある味なので鶏肉に合わせてほしい」と、鶏肉とのペアリングを参加者に勧めていた。

食べる肉料理に合った芋焼酎を組み合わせていく……参加者にとっては学びがあり、これからの芋焼酎選びへの楽しみを感じたに違いない。

また、有限会社佐多宗二商店の中原章仁(なかはら あきひと)氏は、自身の銘柄「不二才」(ぶにせ)と脂分の多い肉料理との相性を独特な表現で語ってくれた。

「不二才」とは、鹿児島弁で「不細工な男」の意だが、それ以外にも「見た目は良くないが、心が実直で誰からも慕われる」という意味も含まれた言葉だ。その言葉の意味のようにドライで「男気」を感じさせ、スモーキーな香りがする1本だ。肉料理に合わせた際の特徴として「料理の味を一度切って、口の中を洗ってくれる」と語ってくれた。料理の味を引き立たせるだけでなく、料理を味わうための「次の一口」への準備もさせてくれる、これも芋焼酎が持つ魅力の一つと言っていいだろう。

芋焼酎だからこそ生まれる肉料理との相性。芋焼酎だからこそ活きる肉料理のメリット。肉料理とのマリアージュを実際に体験したから分かる、芋焼酎の“奥深い魅力”がそこにはあった。

 

取材者コメント

yukikoが紹介した肉料理と鹿児島芋焼酎のマリアージュは、自分自身でも大発見と思えるほど驚いた。日本酒よりも甘さが抑えられ、繊細な味のコントロールが出来る芋焼酎は、魚料理(特にお刺身)にぴったりだと今までは思っていた。しかし、今回のイベントで、どうやらそうではないことが判明。これからは、肉料理にも芋焼酎でいきたいと思う。

最後に……。モルトウイスキーのように味わうことができる小鹿酒造株式会社「げんもん」(5年貯蔵原酒)は、マリアージュを発見した今回のイベントで出会った、個人的にも忘れられない1本になった。 (Writer 山内亮治)
---------------------------------------------------------------------------------------------

「かごしま芋焼酎コミュニティナイト」2015.11

日 時:2015年11月13日(fri) 19:00-21:00
会 場:IKI-BA (原宿)
定 員:30名さま

【協賛】日本ハム株式会社、鹿児島空港ビルディング株式会社、株式会社西広
【後援】鹿児島県酒造組合、鹿児島県酒造青年会、公益社団法人 鹿児島県観光連盟、公益社団法人 鹿児島県特産品協会

【主催】色彩総合プロデュース「スタイル プロモーション」、鹿児島芋焼酎コミュニティクラブ(「スタイル プロモーション」運営)

- 2016.01.12 update -


page top