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■イベントレポート「かごしま芋焼酎コミュニティナイト」2015.08.20

かごしま芋焼酎コミュニティナイト2015.0820 トップ画像00【イベントレポート】・・・・・・・・・・

「かごしま芋焼酎コミュニティナイト」
2015.08

(Writer 山内亮治)

 

夏らしさ全開!
「かごしま芋焼酎コミュニティナイト」

東京・原宿「IKI-BA」(粋場)より、鹿児島芋焼酎の魅力を発信するイベント「かごしま芋焼酎コミュニティナイト」が8月20日(木)に開催された。夏の終わりが近いものの、当日の夜はまだ蒸し暑さが残り、イベント開始の頃には小雨が降り出す天気だった。

今回の「かごしま芋焼酎コミュニティナイト」は、そんな湿度のある暑さをスカッと吹き飛ばす美味しい芋焼酎を堪能するためのイベント。4つの蔵元より計7銘柄が用意され、“炭酸割り”がおすすめの銘柄がセレクトされた。

もちろん、蔵元の中には炭酸等で割らず、銘柄の味そのものを大切に味わって欲しいというこだわりを持つ蔵元もいる。ただ、今回参加してくれた蔵元の中には、この炭酸割りの飲み方を「古風な気風を持つ蔵元にとっても、驚く発見だった」と語ってくれた方もいた。主催者yukikoから炭酸割りのコーディネート提案があってから、蔵元側も自社銘柄に合う飲み方を色々と試したらしい。

当日は、炭酸割りの他にも、しそジュースにジンジャーエール、またノンアルコールカクテルで割る飲み方が蔵元より提案され、味も見た目もバラエティーに富んだ芋焼酎を、参加者が手に持つ姿が会場に広がった。

 

夏らしさは飲み方だけではなく、銘柄の味わいから感じ取ることも出来た。本坊酒造「晴天 桜島」は、2年前に誕生したばかりの夏焼酎。真夏の青空を感じさせるようなキリッとした辛口だが、味わいに爽快感を期待したいという愛好家にはぴったりの1本だろう。

また、植園酒造「夢鏡」は、“ジョイホワイト”という焼酎専用に開発されたさつまいもを原料にしており、他の銘柄と比べ柑橘系の芳醇な香りが楽しめる。香り高いフルーティーな爽やかさは夏向きの個性を持った銘柄だと言えるだろう。

植園酒造は本来、ジュースなどの割りものをせずに芋本来の美味しさを提案している蔵元。同蔵の参加は、yukikoが「炭酸割りをしても(夢鏡の)良さは損なわれない。むしろ新たな魅力につながる」と本格焼酎の新たな表現を熱望し、蔵元が理解し協力してくれた背景をもつ。
蔵元の個性や特色をスタイリストとして理解し、東京で受け入れられる感覚に落とし込んだyukiko流のコーディネートになっていた。参加者からも「家でも飲みたい!」「どこで売っているの?」と大人気で、このイベントならではの提案になった。

そして、雨が止んだころ、夏の風物詩である「そうめん流し」が会場に登場。竹筒をそうめんが流れるタイプと、円卓の中をそうめんがくるくる回る「鹿児島流」のものが用意された。この回転式のそうめん流しは、鹿児島が発祥の地と言われている。参加者はインパクトのある姿に驚きながらも、芋焼酎との美味しいご当地の組み合わせを存分に楽しんだ。
夏の涼とともに楽しんだ今回の「かごしま芋焼酎コミュニティナイト」。芋焼酎初心者だけでなく、以前から芋焼酎を飲んでいるという女性参加者の中に「芋焼酎は好きだけど、普段はどうやって銘柄の情報を知っていいか分からなかったんです」という方もいた。だからこそ、8月のイベントは芋焼酎初心者にも既にファンだという方にも、芋焼酎の新しい入り口や季節の“自分なりの1本”を見つける充実の1日となった。

 

新たな魅力!芋焼酎が持つ「最初の一杯」

この8月の「かごしま芋焼酎コミュニティナイト」がこれまでと一味違ったのは、なんと言っても鹿児島芋焼酎による「最初の一杯」の魅力が参加者にプレゼンされたことだ。鹿児島芋焼酎はやはり「食中酒」であり、特にお湯割りでの飲み方をはじめ、これまでのイベントでは「美味しい飲み方」に焦点が当てられてきた。

一方、イベントが開催された8月末はまだ暑く湿度も高い。お酒を飲む時には、最初の一杯目で爽やかに喉の乾きを潤したい時期でもある。そこで、そんなニーズを満たしてくれるのが、やはりイベントでも多くの参加者が楽しんだ炭酸割り。その中でも「長期樽貯蔵 子鹿」(小鹿酒造)と「さつま白波 七年貯蔵」(薩摩酒造)は個性際立つ良さをみせていた。

熟成の進んだこの2つの銘柄は、キレやドライな後味よりも「甘み」に主張があり、炭酸割りで飲んだ時に何とも言えない余韻となり飲んだ者を楽しませてくれるのだ。これは、一口飲むとほのかな香りが嗅覚に訴えかけてくるウイスキーと比べても異なる点だろう。爽やかな香りに加えて上品な甘みが楽しめる。
暑い時期の「とりあえずビール」もいいが、この熟成が進んだ芋焼酎で飲む炭酸割りは、“ありきたり”に変化を加える、今までにない楽しい存在だ。何か新しいものを探している人は、是非とも試して欲しい。

 

イベントで大いに参加者を楽しませてくれた芋焼酎の飲み方としては、小鹿酒造の中原雄一郎(なかはら ゆういちろう)氏が提案した「小鹿」をしそジュースで割る方法だ。イベント冒頭で主催者のyukikoがこの飲み方を紹介すると、会場がざわつきを見せたほど意外性のあるものだった。

しかし、実際に「小鹿」のしそジュース割りを作ってみると、ルビーのような自然で色鮮やかな発色に参加者は心を奪われてしまった。芋焼酎をしそジュースで割るという飲み方は、鹿児島出身の参加者にとっても少々意外であったらしい。参加者が驚きながらも楽しそうに飲む姿を見ながら、蔵元は「どんな形でもいいから芋焼酎を飲んで、好んでくれたら嬉しい」と顔を綻ばせていた。

程よい酸味が飲みやすく、見た目もおしゃれ。芋焼酎のしそジュース割りは、ホームパーティーの「乾杯の一杯」として活躍する可能性を秘めている。

スタイリッシュにその日集まった仲間で楽しむのもいい。のんびりと余韻を楽しむのもいい。芋焼酎には、その日を楽しくスタートさせてくれる「最初の一杯」の魅力や楽しみ方がある。そう感じさせる「かごしま芋焼酎コミュニティナイト」だった。

 

取材者コメント
芋焼酎の炭酸割りは、過去の「かごしま芋焼酎コミュニティイベント」でも紹介されていた。今回のようにじっくり炭酸割りを飲み、鹿児島芋焼酎の魅力を体験することで、本格焼酎の飲み方に幅とストーリーが自分の中に新しく生まれた。「最初にどんな一杯をあてていこうか」と、これからますます銘柄や飲み方を探求せずにはいられなくなってしまった。  (Writer 山内亮治)
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「かごしま芋焼酎コミュニティナイト」2015.08

日 時:2015年08月20日(thu) 19:00-21:00
会 場:IKI-BA (原宿)
定 員:30名さま

【協賛】鹿児島空港ビルディング株式会社、株式会社西広
【後援】鹿児島県酒造組合、鹿児島県酒造青年会、公益社団法人 鹿児島県観光連盟、公益社団法人 鹿児島県特産品協会

【主催】色彩総合プロデュース「スタイル プロモーション」、鹿児島芋焼酎コミュニティクラブ(「スタイル プロモーション」運営)

- 2015.10.10 update -


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