【イベントレポート】・・・・・・・・・・
「色と食の旅プロジェクト」
~春野菜×ターメリックホリデー~
日本の伝統文化、食文化を東京から情報発信する「色と食の旅プロジェクト」イベントセミナーが2017年4月8日(土)に開催。今回は春野菜が市場に出回る時期ということで〈春野菜×ターメリックホリデー〉と題し、テーマカラー「ターメリック」で展開された。
「ターメリック」とは、和名では「鬱金」(ウコン)のことで日本の伝統色にも「鬱金色」という色があり、鬱金草の根で染めた赤みの鮮やかな黄色を表す。インド原産のショウガ科ウコン属の多年草で古くから生薬として用いられ、日本の食文化にも大変馴染み深く、カレーの香辛料として、たくあん漬けなど天然の食品着色料として使われている。
4月は新生活が始まり、疲れやすい時期。休日の午後をゆっくり仲間と過ごしてほしい……そのような願いが込められて今回は企画された。「色と食の旅プロジェクト」~春野菜×ターメリックホリデー~というタイトル通り、色彩総合プロデューサー兼ファッションスタイリストyukikoの華やかなイベントプロデュースも感じさせながら、内容も食材もじっくりとこだわったそう。
会場には春だからこそ美味しい「旬」の食材が農地から直送され、キャベツ、小松菜、人参、大根など完全無農薬の有機野菜づくし!カフェバー「tuakjam トゥアックジャム」店主 木沢いずみさんのご協力により、春ののどかな午後に、参加者は「美味しい時間」を過ごしていた。
今回、参加者の関心が高かったのは、やはり日本の伝統的なお酒(國酒)とカレーの相性。香辛料が効いたカレーと本格焼酎・日本酒。yukikoの説明を聞きながら、どのように楽しめるのか参加者の興味が次第に高まっていった。
現在、yukikoは國酒(日本のお酒)の楽しみ方や飲み方をエンドユーザーに伝えるため「焼酎スタイリスト®」「清酒スタイリスト」「 日本酒スタイリスト®」 として全国の生産者や酒造会社、販売店や飲食店の取り組みをメディアで情報発信している。そのyukikoが厳選した、カレーに合うお酒がテーブルに並ぶ。この日のために用意された本格焼酎と日本酒が紹介され、単に「カレーと一緒に焼酎や日本酒を飲む」というだけではない、オシャレな大人の心をくすぐるような、なんともハイレベルの楽しみ方が提案されていた。
ポイントを聞いた参加者は「何それ!?実際にやってみよう!」「おいしい!自宅でもできる」「こういうお酒の楽しみ方は今までになかった!今日、参加して良かった!おかげで贅沢な休日になった!」と、目から鱗の様子。会場が一気に盛り上がる。
日本酒ツウの参加者からも「カレーとこの銘柄が合うなんて!飲んだことはある銘柄だけれどもカレーとの相性に驚き。これは皆さんにも試してほしい!」と力強く語っていたのが、新潟県の今代司酒造「今代司ブラック」。ほどよいキレとカレーの香りの広がりが美味。キリっと飲んでほしい1本として用意されていた。
その様子を蔵元に報告したところ「自分たちが手掛けた清酒をカレーと合わせたことはなかった。それほど好評だったなら、ぜひ自分たちも試してみたい」と話されていた。蔵元にとっても新発見になり、新たなアイディアを得たイベントになった。
本格焼酎は、ここでは薩摩酒造の芋焼酎「明治の正中」を紹介したい。鹿児島県の本格焼酎「さつま白波」のシリーズであり、明治時代の製法「どんぶり仕込み」で造られたもので、芋の甘い香りがどっしりと届くタイプ。カレーと「明治の正中」の相性の良さは、参加者にとって衝撃的だったらしく「なにこれ!これは美味しい!新発見!」「カレーを食べる終盤に飲むと味わいが際立って美味しい!」と興奮ぎみに話されていた。
日常のシーンをより充実したものとして紹介した今回の「色と食の旅プロジェクト」~春野菜×ターメリックホリデー~。毎日、仕事で忙しく働く参加者にとって、とても喉かな時間になったのではないだろうか。
「色と食の旅プロジェクト」イベントセミナーの特徴のひとつは、お子さまの参加が可能であること。もちろん事務局への事前連絡と保護者同伴は必須だが、2013年の発足当時から変わらないスタイルになっている。
「色と食の旅プロジェクト」は通常の飲酒イベントとは異なり、焼酎スタリスト&ファッションスタイリストyukikoの考えに基づき、お酒のシーンから学ぶ”食育の場”として初期から展開している。幅広い年齢、職業や立場の方が集まって、お酒を楽しむ。子どもに対してもきちんと「個」として対応できるよう、大人と楽しい時間を共存共有し、子どもたちなりの立ち居振る舞いやコミュニケーション力を育む空間としているのだ。
「最近の子どもは他人から叱られる経験が少ない」と言われるが、「色と食の旅プロジェクト」イベントセミナーでは、「〇〇ちゃん、外に出ては駄目だよ」「お水がほしくなったら教えてね」など参加者の皆さんが気軽に声を掛ける。お子さんにとっては、宴会好きの親戚の家に遊びにきた感覚かもしれない。
実際に「色と食の旅プロジェクト」イベントセミナーに参加経験のある子育て中の女性は「最初は娘も人見知りをしていましたが、皆さんとの距離が縮まって、イベントの最後にはお皿を運んだり楽しんでお手伝いをしていました。お酒のイベントに子どもがいると周りの方に迷惑をかけてしまうかなと躊躇してしまうこともありますが、成長をみんなで見て下さっている感じがして参加しやすいです」このように、子育て中の女性も安心して参加できる環境が「色と食の旅プロジェクト」イベントセミナーには存在している。
今回、子どもの自由な発想に大人が驚かされた出来事があった。
カレーやサラダの横に盛り付けられたエディブルフラワーを、そっと自分のグラスの中に浮かべて「ママ、これ可愛いよ」とお母さんに見せていた。その清楚でかわいらしいグラスを見た大人女子たちがすぐに反応!「カワイイ!私もやりたい!」盃の中に花々を添えて、色彩も華やかに。大人が子どもから学んだ瞬間だった。
「色と食の旅プロジェクト」は2013年に発足し、今回で8回目の開催を迎えている。日本各地の食材や特産品の美味しさや情報を、東京から発信している。過去には東日本大震災の被害を受けた石巻市の漁師を東京に招いたり、大阪の商人や職人技術の紹介したり、宮崎県の焼酎蔵の取り組みを紹介したりと、私たち日本人が日本のことを自分の言葉で語れるようなイベントを展開している。
その取り組みはTVや新聞など様々なメディアにも紹介されている。今後も東京と地域をつなぐ架け橋となるイベントセミナーを実施していってほしい。
【取材者コメント】
「色と食の旅プロジェクト」イベントセミナーの特徴として、本格焼酎、泡盛、日本酒、ワインなど上質で様々な種類のお酒が登場する。「色と食ファン」や新規の参加者もそれが楽しみで申込をされている方も多いそうだが、イベント中にどれだけたくさん飲んでも、飲み方がとてもスマート。とてもマナーが良い。
ある会場のスタッフの方から聞いた話では「yukikoさんが主催するイベントは、お酒好きの方が多くて空瓶がずらりと並ぶこともあります。たくさん飲んで食べているのに、イベント中も終了後も、いつも会場がきれいなんです」
きっと、参加者された方に”生産者の努力や取り組み”が伝わっている証拠なのではないだろうか。産地から届いたお酒や食材を大事にいただく。無駄にしない、雑にしない。……そのような環境と意識が根付いているイベントが「色と食の旅プロジェクト」だ。実際に取材をしてみて、不定期開催でありながら地方自治体や全国のイベント関連会社、メディアが発信される情報に注目し、モデルにしているというのが納得できた。このようなインベントが日本中に増えていってほしいと願っている。(writer sasaki)
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「色と食の旅プロジェクト」~春野菜×ターメリックホリデー~イベントセミナー
開催:2017年04月08日(土)
会場: カフェスタイルバー tuakjam(トゥアックジャム/三軒茶屋)
【國酒ナビゲータ―】yukiko(焼酎スタイリスト®、清酒スタイリスト、日本酒スタイリスト®)
【主催】色と食の旅プロジェクト、色彩総合プロデュース「スタイル プロモーション」
- 2017.05.14 update -
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